業務用エアコンや空調設備の消費電力を抑えて省エネ・節電

業務用エアコンの消費電力

東日本大震災への被災地の皆様に、心よりお見舞い申し上げるとともに、復興に向けた支援を微力ながら行って参りたいと思います。

国内事業所の省エネの取り組み

電力の供給量も気になるところですが、今お使いのエアコンをはじめ電気を必要とする様々な設備が消費する電力を抑制するための国の政策のひとつとして、グリーン購入法があります。

使用していない部屋の消灯、室温度の調整、待機電力の抑制など、運用面での取り組みを行っている事業所様が多いですが、この取り組みと合わせて空調設備においても、省エネタイプに切り替えることでお客様の省エネ効果が一段と増すと考えられます。

グリーン購入法に適合した業務用エアコンを選択されることは、運転効率の良いエアコン（電力消費が少ない）を選択することになりますので、この法律に適合した業務用エアコンに切り替えていただくことをおすすめします。

グリーン購入法の詳細はこちら

最大消費電力の抑制

業務用エアコンのご購入の際は、消費電力を抑えることも一つの課題です。人的操作で抑えることもいいですが、エアコンの機能で現在の消費電力を抑えることも可能だったりします。

東芝製業務用エアコン向けのリモコンとして『一発節電リモコン』が2011年6 月1 日に発売されました。このリモコンによって、簡単な操作でエアコンの最大消費電力を抑制する節電運転を可能にしており、このような商品を利用するのもお勧めです。

最大消費電力のピークカット

この商品の「節電ボタン」を押すと、あらかじめエアコンに設定された消費電力の上限値が約７５％または５０％まで抑制され、消費電力の上限値を超える電力がカットされます。一般的に店舗における夏季のエアコン消費電力は、運転開始から設定温度に達する期間や、昼間の気温が最も高くなる時間帯にピークとなるため、このような場合に『一発節電リモコン』の節電効果が期待できます。

今夏の節電目標として、政府は最大使用電力の削減目標を昨夏比一律１５％としており、一方で日本経団連は大口需要家に対して２５％の削減を求めていく考えを表明しています。店舗やオフィスビルにおいて使用電力の割合が高い空調機器のピークを抑えることが、節電目標達成のキーポイントになります。

空調機器電力の割合が高い店舗では『一発節電リモコン』で２５％の電力ピークカット運転を選択し、また空調機器電力の割合が低い店舗でも５０％の電力ピークカット運転を選択するなど、空調機器の利用状況に応じた設定がこの夏の節電に有効です。

省エネのための業務用エアコンの上手な使い方

冷やしすぎない　暖めすぎない

店舗などでは、お客様との関係で難しいという事情がありますが、冷やしすぎない、暖めすぎない省エネのための上手な使い方の基本です。

フィルターの掃除はきちんとする

事務所や店舗では、テナントとして借りている場合など、フィルターの掃除を誰がすべきかあいまいになりがちです。極端な例では、全くメンテナンスが行われないまま数年を経過、4年後に安全装置が働いて停止したという例があります。最近のエアコンではフィルターの清掃がしやすい機能がついた製品もあるので、ユーザの方ご自身によるフィルター清掃など製品の予防保全並びに省エネルギーの観点からもメンテナンスに対する意識が重要です。ユーザの方ご自身によるメンテナンスに加え、保守サービス業者による専門的な定期メンテンス委託することをおすすめします。

室外機のまわりをふさがない

ビルの谷間のような狭い場所に室外機を置く場合があるのは、業務用のエアコンとしてはやむを得ない場合がありますが、この場合でも、風通しを確保するのは大前提です。あとから周囲にいろいろなものを置いて風の通路をふさぐと冷暖房の効果 にも問題が生じますし、電気を浪費することになります。

東芝製品をご利用の方は節電ご相談窓口へ

東芝製業務用エアコンをご利用の方で節電方法にお悩みの方へ朗報です。東芝キャリア株式会社（業務用エアコン担当会社）では、無理なくできる節電と省エネの上手な方法を皆様へ直接ご提案しております。メーカーの専門家に直接ご相談シたい方は、左の画像を参考に、直接お問い合わせください。

電気代の比較

あまり知られていない電気代、５年前でもこの差額、１０年前ならもっとです。見比べてみてください。

馬力	省エネインバーター機	5年前 定速機	差額
2馬力	￥10,480	￥26,740	￥16,260
3馬力	￥17,310	￥40,080	￥22,770
4馬力	￥22,950	￥53,640	￥30,690
5馬力	￥30,330	￥68,070	￥37,740
6馬力	￥35,720	￥72,220	￥36,500

※地域やご使用条件により変わることがあります。

グリーン購入法とは

循環型社会の形成のためには、「再生品等の供給面の取組」に加え、「需要面からの取組が重要である」という観点から、平成１２年５月に循環型社会形成推進基本法の個別法のひとつとして「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律（グリーン購入法）」が制定されました。
（環境省ホームページより一部抜粋）

この法律によりエネルギー消費効率の基準をクリアした製品が、右マークのように各社独自に表示しているロゴを付けて表示されています。グリーン購入法適合製品が国内で数多く使用されることで、より大きな省エネ効果が期待でき、地球温暖化防止への貢献につながっていくのです。 さらに、お客様がご負担されている電気料金の抑制にも効果があります。

APF表示について

業務用エアコンにおいては、近年の省エネルギーに対する関心の高まりに伴い、2010年4月に新しい判断基準へとJISが改正され、性能表示として従来のCOP（エネルギー消費効率）の他に、より使用条件に近いAPF（通年エネルギー消費効率）が表示されることとなりました。グリーン購入法でも新しくAPF値を判断基準にしています。

COP（エネルギー消費効率 ： Coefficient of Performance）とは

定められた温度条件でのエアコンの運転効率を評価する方法です。具体的には、定格冷房・定格暖房時の消費電力1ｋWあたりの冷房・暖房能力を表したものです。式で表すと下記になります。

定格能力（ｋW） ÷ 定格消費電力量（ｋW）

APF（通年エネルギー消費効率 ： Annual Performance Factor）とは

建物用途や試用期間を設定し、使用状態に近いエアコンの運転効率を示す評価をする方法です。具体的には、1年を通して店舗・オフィス用エアコンは「戸建て店舗」を、またビル用マルチエアコン、設備用エアコンは「事務所」をモデルとした東京地区を条件のもとに、エアコンを使用した時の消費電力量1ｋW／ｈあたりの冷房・暖房能力を表したものです。式で表すと下記になります。

（冷房＋暖房）期間で発揮した能力（ｋW/ｈ） ÷ （冷房＋暖房）期間の消費電力量（ｋW/ｈ）

下記総空調負荷（冷房期間＋暖房期間で発揮した能力）を期間消費電力量で除したものがAPFとなります。

P40	P45	P50	P56	P63	P80	P112	P140	P160	P224	P280
5,003	5,559	6,254	6,949	7,783	9,868	13,898	17,373	19,457	27,796	34,745

 

APFの算出設定条件

※JRA4048:2006の対象は定格冷房能力 28kW以下の機種。対象外の機種は規格に準拠し算出。
※東芝で算出。他社もほとんど変わりません。ご希望のお客様にはデータを作成してお送り致します。

家庭におけるエアコンの消費

右グラフは家庭における消費電力の比較を掲載しました。オフィス等の業務用エアコンと同様に、高い割合を示しており、エアコンは一番電力を消費していることがわかります。

業務用エアコンで省エネを行う事と同様に、今回ご検討されていることを機会にして、ご家庭でも省エネ対策を実施されてみてはいかがでしょうか。

一つ一つの積み重ねが、地球全体の省エネにつながり、昨今の環境問題になっている地球を救うことにも繋がります。

当社にお任せください！

省エネ、消費電力、節電に関する業務用エアコンに関するお問い合わせは、当社までお気軽にご連絡ください。当社では専門のスタッフが直接お伺いして調査するため、現場の環境に合わせて最適な業務用エアコンを選別し、最善の省エネ対策を行っております。

ご不明な点も多いかと思います。ひとつずつ丁寧にご説明させて頂きますので、お気軽に専門の担当スタッフへご相談ください。

ページトップへ戻る